躍性眼球運動と追従性眼球運動
目の動きに課題があると、黒板の字やテレビの字幕を追えなかったり、たくさんの中から正解を見つけ出すことに苦労したりします。そこで、眼球運動の中で、跳躍性眼球運動と追従性眼球運動に着目して教材を作りました。
跳躍性眼球運動とは、ある1点から別の1点まで、ジャンプするように目をすばやく動かす運動です。例えれば、ジグソーパズルのピースの中から同じ色のピースを見つけるときのような目の動きです。ここでは、たくさんの果物の中からイチゴの数を数えるというような方法で、この跳躍性眼球運動を促す課題を用意しました。
一方、追従性眼球運動は、見たいものの動きに合わせて行われ、動いているものと同じ速さで眼球を動かすことができる運動です。スポーツの試合で、卓球の玉やバトミントンの羽根を目で追うといった動きがそれにあたります。プリントを動かすことはできないので、疑似的にあみだくじをたどるように「線を目で追う」ことで追従性眼球運動を促す課題を作っています。
実際に眼球運動に課題のある児童に対して、このような眼球運動のトレーニングを継続していくことで目の動きが改善されている事例が多くあります。しかし、長期休業などでしばらく行わなければまた動きが悪くなることも知られています。そこで改善後もある程度の間隔で、同様のトレーニングが必要になる場合もあります。ただ、同じプリントを繰り返すとどうしても意欲が下がってしまいます。おもちゃのブロックの中から同じ形を集めるとか、窓から車の動きを見るとか、プリントにこだわらずいろいろな体験を通して、目の動きを改善するといいでしょう。
コメント
おはようございます!
プリントありがとうございます
お役に立ててよかったです。