文字や計算などの習得はスモールステップ学習で効果を上げよう
いくつもの要素が入り込むと混乱する子も少なくありません。市販のプリントやドリルはキャラクターが添えられていたり目を引く装飾がほどこされていたりしますが、子どもによっては、これも気が散る原因になるかもしれません。特別に配慮を要する子ども達の学習には、スモールステップで、シンプルなことが必要です。
ここでは、小さな変化で何度も繰り返し、ステップアップするような学習教材を用意して見ました。子ども達の状態に合わせて、活用できそうであればぜひお使いください。
学習に無理強いや約束破りは厳禁
学習プリントに限ったことではありませんが、目標の設定は大切です。例えば、このプリントはやり切ろうとか、10問中5問までできたら他のことをしようとか、いった達成目標を示されると思います。子どもによっては、1枚目ができたら2枚目、それができたら3枚目と、どんどん進んでいく子もいるでしょう。しかし、多くの子はそうではありません。ところが、1枚目ができれば、もう少しさせようと大人の方に欲が出てくる場合があるようです。これは1枚だけという約束が破られることになりますし、すでに終わったと思っている子に無理強いさせることにもつながります。
達成目標が意外に簡単にクリアされた場合、嬉しい誤算ではありますが、それを見直すのはその時ではなく、別の機会にしましょう。
いろいろな問題が凝縮されている市販のプリントや教科書では混乱してしまうことが考えられる特別支援の子ども達。そんな子ども達が無理なくスモールステップで学習できるシンプルな学習プリントを用意しました。