爪痕

人間というものは哀しい生き物です。長年勤めていた職場にあと数年で別れを告げようとするとき,何かしら自分がそこにいた証を残したくなるのでしょう。色々なことを試みます。しかしほとんどが残念ながら効果のない空振り状態になっています。誰もがその行いを笑えません。爪痕を残す行為は人間が本来もっている本能的なものだと思います。

そこで,自分なりに爪痕について考えてみました。そしてこの爪痕は,人生の終幕にもつながるとこだと思っています。

本来「爪痕を残す」とは,悪い意味で使われます。災害で多大な被害があったとき,例えば「台風の爪痕が残っています。」とニュースなどで言われています。しかし転じて,何か功績を為し自分の存在を残すことを言うようになっているようです。

 

あと数年で退職という時になって,多くの人が急に後輩たちに何かを伝えようとします。

何かを伝えようとすること自体は,悪いことではないと思います。しかし,肝に銘じておかなければならないのは,あくまで誰か(後輩たち)のためでなく,自分のために行うことであること。人間は,結局自分が一番認められたいのです。そうでないと,人類はここまで続かなかったかもしれません。しかし,それぞれ自分が一番大事なのですから,うまくいきません。

何かを伝えようとしてもいいけど,必要以上に精神論をぶって自分に酔わないことが大事かと思います。

「老兵は死なず、ただ消え去るのみ!」ダグラス・マッカーサー

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