ADHDやLD、自閉症スペクトラムなどの発達障害に関する基礎知識や実態把握の方法論、視覚支援の実例など、特別支援教育に関わる上で知っておくべきこと、知っておくと役に立つことをまとめています。

学習障害(LD)について-「工夫した教育支援」の落とし穴

(5)「工夫した教育支援」の落とし穴
 (4)以外にも発達障害の方々に対する色々な「工夫した教育支援」があります。しかし,支援をする側は、その必要性を常に検討していかなければいけません。支援の乱発はかえって弊害を生むこともあるのです。「工夫した教育支援」を行っているということに満足して、本質を見逃してしまう落とし穴にはまらないように気を付けなければなりません。

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 本来,支援は定着したらはずしていく方向に向かっていくべきです。人によっては一生「工夫した教育支援」が要るかもしれません。しかし,世の中というものは,いくらユニバーサル化が進んでいるとはいえ,臨機応変に生活しなければいけないことに満ちあふれています。教師が子どもの教育活動を行う際にスムーズにいくからといってずっとその支援をし続けることはその子どものためになるとは思えません。

 いつ「工夫した教育支援」をはずしていくか,その時期を見極める目を養うことも教師の重要な仕事と言えるでしょう。ほとんどのケースで支援を少しずつ段階的にはずしていくことが必要だと思います。長期にわたることも考えられるので,進学先の教師にもしっかりと引き継ぐことが大切です。時に教師は自分の担任している間にすべてを習得させ,完璧を求めます。しかしこの引き継ぐことこそ最も重要であり,この学校間の連携チームプレイが子どもを伸ばす基礎だと思っています。

 実は「工夫した教育支援」は,行い始めることより,支援をはずすことのほうが難しいのです。




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