ADHDやLD、自閉症スペクトラムなどの発達障害に関する基礎知識や実態把握の方法論、視覚支援の実例など、特別支援教育に関わる上で知っておくべきこと、知っておくと役に立つことをまとめています。

ADHDについて-実態把握と特性に応じた指導

(3)実態把握
(ア)知的発達の状況
○知的な発達に遅れは認められない。全体的には極端に学力が低いということはない。
(イ)教科指導における状況
○教科指導においては、不注意な間違いが多く、必要なものをよくなくす。
○教師の話や指示を聴いていないように見える。
○指示に従えず、課題をやり遂げることができないところがある。
○質問が終わる前に出し抜けに答え始めてしまうことがある。

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(ウ)行動上の状況
○離席があったり、椅子をガタガタさせたりなど、落ち着きがないように見える。
○順番を待つことが苦手
○友だちや教師の話を遮るような発言があり、授業中、友だちのじゃまをすることがある。
○自分の持ち物の整理整頓が難しく、机の周辺が散らかっている。
○準備や後片付けに時間がかかり、手際が悪いところがある。
○時間内に行動したり、時間を適切に配分したりすることができない。
○しゃべりすぎるところがある。

(エ)対人関係の状況
○じゃまをしたり、相手をけなしたりして、友だちとのトラブルが多くみられる。
○自分が非難されると過剰に反応する。


(4)特性に応じた指導
ADHDの子どもは、セルフコントロールができにくく、遠い将来のことを予測して、コツコツと計画的に目的を達成していくことが苦手です。
問題となるような行動をわざとやっているような印象を受けますが、「やってはいけない」とわかっていることも「やめられない」ので行動を厳しく叱責したり強制的に抑えたりしても根本的な解決にはつながりません。また、集中する時間が極端に短くじっとしていられない多動の子どもは,もっている能力はあっても学習の定着が難しく,何度も練習するなどという過程をたどることは困難なことが多いです。(*1)

○環境調整→セルフコントロールを助ける枠組みや手がかりを提供する
・一回の課題時間を短くしてくり返し課題を行うようにする
・結果や評価を求める傾向があるので、即時的に、かつ頻繁に賞賛を与える。
・立って活動してもよい条件をうまく利用する→多動の調整

○自身のセルフコントロール力を高める
・望ましい行動や結果など将来のことを見据えて計画を立てる。
・ビデオなどを使い、実際の自分自身の行動や状況を振りかえる。
・セルフコントロールにかかわる知識、スキル、運用の仕方を整理して学習していく。
○薬物療法 
・医療との連携

*1定着していない学習内容を復習する場合、できない自分に対して苛立ち,自分の学年より下の学習内容を学ぶことに抵抗を示すことが多いので、プライドを傷つけないよう学習内容の学年をわからないようにするなどの配慮が必要。漢字縦書きプリント123年用などを参照



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